EF600F4L と 周辺機材
やっとの思いで長玉を入手 |
鳥さんを撮り始めて1年と3ヶ月、EF70-200F4Lから始まってEF400F5.6Lだけで1年以上撮影を続けて来ましたが2002年5月、ついに長玉レンズを手に入れる事ができました。 長玉には400F2.8、400F4、500F4、600F4、800F5.6と色々ありますが明るさと焦点距離、さらにはフィールドの環境などから600F4(以下ロクヨン)をチョイスしました。 ロクヨンは焦点距離と明るさは申し分ないのですがその大きさと重さが最大の欠点となってます。今まで使用してきた400F5.6Lは重さ1.25kgと非常に軽い部類に入ります。従って一脚や雲台などのアクセサリー類も小型軽量を重視して使ってきました。しかし、ロクヨンに手持ちの機材を流用すると三脚以外は重さに耐えきれない物ばかり。 そこで、ロクヨン用にアクセサリーを揃える事にします。 買い換え、買い増しをするのは、一脚、雲台、クイックシューです。いずれも超望遠用を対象にした製品から選びます。 定番は、GITZOの5型カーボン三脚、カーボン一脚、アルカスイスモノボールB2にSSRプレート。 しかし、定番アイテムはどれも高価な物ばかりです。そこでカタログとにらめっこして比較的安価で機能的な製品を選ぶ事にしました。 ・一脚 スリック ザ・プロポッドスポーツ ・三脚 スリック ザ・プロフェッショナルII ・雲台 アルカスイス モノボールB1 ・クイックシュー Manfrotto #357ユニバーサルスライディングプレート ・レンズストラップ Canon EF600F4L IS用 純正ワイドストラップ ・ストラップ OP/TECH USA プロループストラップ 以上が、今回選択した製品です。 まだ、一部の製品しか入手してませんので入手出来た物から順次インプレして行きたいと思います。そして最終的にこれらの製品を使う事でロクヨンの重さを克服し、使いこなすことが出来るのか判断してみたいと思ってます。 |
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アイテム1 Manfrotto #357 ユニバーサルスライディングプレート Topへ |
一脚と三脚でクイックシューを共通にする事で切り替えの便利さを考えたんですがクイックシュー付の雲台を選ぶと一脚用のクイックシューが見つからないのでクイックシューのみ単体で購入することにした。(モノボールB2やB1QRなどとSSRプレートを組み合わせるのが王道ですがコストがかかりすぎます。) カタログを見てるとManfrottoのプレートが大きくて良さそうだったので購入する。 |
本来、VIDEO用に開発された物らしいが非常に頑丈に作られていて長玉の三脚座の大きさにもマッチしそう。 今回購入したのはプレートが新しくデザインされた物らしく、古いカタログやマンフのHPを見ると、プレートはアルミの プレートは全長140mmでプレート上部には硬質ゴムの滑り止めが貼ってあり三脚座との密着性を高める工夫がされている。 長溝は60mmの範囲内でで1〜4本止めが可能となっている。(6/13追記) シュー側の金色のボタンは脱落防止のロックを解除する押しボタンで脱着時はこれを押しながらプレートをスライドさせる。ロックボタンの両サイドには雌ねじが切ってあり、4本の取り付けネジの余った物をねじ込んでおくと無くさないで済む。 |
プレートとシューを並べてみた。シュー側には大ネジ、小ネジ用のネジが切ってあり、他に4ヶ所の皿ビス用穴が空いている。締め付けは万力式で締め付けレバーの停止位置は調整可能となっている。 製品名がスライディングプレートというだけあってロクヨンを乗せた時、プレートをスライドさせて重心合わせを行えるのが味噌。 |
ロクヨンの脚座とプレートを見比べてネジ穴の確認をしてるところ。 長溝の範囲内で大ネジ1と小ネジ1を締めることが出来る。ロクヨンには小、大、小と3ヶ所のネジ穴が切ってあるが2本で締めることが出来れば横ズレ防止にもなり、強度も十分だと思う。 ネジ頭がコイン締め付け用に出来てるので大きなマイナスドライバーを使わないと締めにくいのが欠点か。 しかし、一度きつく締めておけば何度も外す物ではないのでそれほど困らないと思う。 |
早速、ロクヨンと一脚を装着してみた。 スライド幅が大きいのでバランスを取るのに問題はない。一脚直付けより幾分重くはなるけど、楽に一脚や三脚に取り付ける事ができる点が何よりも便利だ。 締め付け具合は、実際にフィールドで使ってみないと何とも言えないが持った感じ、十分強度があり安心できそう。 |
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アイテム2 一脚 SLIK ザ・プロポッドスポーツ Topへ |
今までベルボンのカーボン一脚を使用してきたがロクヨンを乗せて延ばして使うと脚がグニャグニャ反りまくりでいつ折れるか心配だった。そこで一脚も超望遠対応の製品に替えることにする。 候補に挙がったのはGITZOのカーボン一脚G1588と、スイスのモノスタットRS16、価格重視でモノスタットに決定したのだが、取り寄せて実物を見てみるとロクヨンを乗せた時、脚の締め付け具合が悪く、スルスルとずり落ちてしまう。かなりの力で締めればOKだが脚の長さを調整する度に疲れるし、グリップ部のゴムが堅く手が痛くなるので返品に決定。(^^; 次候補はGITZOだったけどやはり価格が高すぎる。そこでWebで情報を収集した結果、スリックのプロポッドシリーズが超望遠対応だと解った。 プロポッドには3種類あり、国産最大を唱う、プロポッド4段と5段、それを一回り小さくしたスポーツとなる。情報によるとスポーツが重量、太さなどのトータルバランスが良いと言うことでスポーツを選択した。 縮長540mm、全高1,600mm、重量780g、最大脚径32mmの4段アルミというスペック。脚の形状は円形では無く、溝が掘ってあり、締め付け時の脚の回転を防止してどの段からでも締め付けが可能になっている。 1段目の脚には硬質ゴムが巻かれ、防寒対策とクッションを兼ねている。脚の太さは現在使ってるプロフェッショナルII三脚と同等の32mmで結構しっかりしている。 実際にロクヨンを乗せてみると4段目の脚を目一杯伸ばした状態では多少撓るが、半分まで縮めるとまずまず大丈夫みたいだ。 重さも780gと重すぎる事はない。弱点は石突部が細いので軟弱地盤で使用するとズボッと地面に刺さってしまう事。この点はモノスタットの吸盤型石突に適う物はないと思う。付属のハンドストラップはコネクタで繋がっていてワンタッチ脱着式になっている 国産品だけあって、コストパフォーマンスは最高で定価1.4万円、実売で0.75万円だった。 上のクイックシューとの相性もまずまずでロクヨンを乗せて使った感じはバランスも良くローポジションからハイポジションまで安定感があって使いやすい。移動時も肩が痛くなる事は無かった。 |
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アイテム3 雲台 ALCA-SWISS Monoball B1 Topへ |
ロクヨンを手に入れて手持ちのSLIKプロフェッショナルIIを使った感じは雲台も脚も特に貧弱という気はしなかったが、3D雲台のパン棒が邪魔で担ぎにくいのが気になっていた。そこで自由雲台を探すことにする。候補に挙がったのはSLIKのプロボールだったが、既に生産を終了しており入手は困難だった。次候補はManfrottoのプロボールヘッドだ。見た目は良さそうだったが使用してる人が居ない事と海外のWebで情報を収集してもMonoball
B1の方が優秀というコメントが多かった。自由雲台が駄目なら現在、長玉使いに注目されてきているManfrottoのビデオ雲台#503という手もあったが、パン棒の問題が解消しそうにないのとクイックシューの共有が出来ない点が痛い。 最後までビデオ雲台か、Monoball B1か迷ったが、今回はMonoball B1に決めた。 |
B1にはクイックシュー付も有り、こちらの方が有名だけど敢えてシュー無しのモデルをチョイス。 クイックシューはマンフの#357を使うことにする。 B1は直径5cmの大型ボールを採用した自由雲台で滑らかな動きに定評がある。ロック機構にテンション機能がありロック解除した状態でもカックンとお辞儀することがないのが特徴。 (大きいノブの中の小さなネジがテンション調整用) 水平方向のパンのロックは独立しており、使い勝手が良い。 クイックシューが無いモデルはカメラ取り付けネジが小ネジだったのが唯一のミスかなと思う。とりあえず小ネジで固定は出来るがちと不安が残る。将来は小ネジ→大ネジアダプタを使って強化を図りたい。 |
早速試験的にロクヨンを乗せて見た。 脚、雲台、クイックシューとも強度的に問題はなさそうでまずまず満足。 B1の使い勝手も良好でレンズの重さを完全に預けてフレーミングも楽々できる。 飛んでる鳥さんを追いかけるのも特に違和感はなかった。一脚より確実にカメラぶれを防いでくれるし、自立できるので疲れない。 暗い山とか、定位置でじっくり待って撮影する場合はこのシステムが重宝しそう。 |
いつもウロウロしながら鳥見をすることが多いので担ぎやすさは重要な選択肢だったが、今までの雲台と違いパン棒が無いのでずいぶん担ぎやすくなったのもポイント。 しかも3D雲台に比べ重量が軽くなったので少し楽できそう。 |
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アイテム4 ストラップなど Topへ |
ロクヨンII型に付属してる純正ストラップは太さは十分で強度的には問題ないのだが、肩当て無し、滑り止め無し、長さ調整具は金属製と一つも良いところがない。 BBSなどで情報を収集すると現行モデルのロクヨンにはCanonのロゴ入りワイドストラップが付くらしい。これの使用感を探ってみた所非常に良いみたいだった。 そこでロクヨンISの純正品を発注することにした。 Canonワイドストラップというこの製品はカメラストラップを大型にした製品で各部の仕様はカメラストラップに準じている。一切金属を使用してないのでレンズに傷を付けることがないし、滑り止めもちゃんと縫いつけてある。 只、ストラップを付けて気づいた事だがCanonのレンズはストラップで吊すと前玉が真下を向いてしまいカメラボディがストラップと緩衝し非常に持ちにくい。どうやってこのストラップを使うのかメーカーに聞いてみたいくらい。 もう一つストラップを買った。OP/TECHのプロループストラップという製品で結構有名らしい。特徴はコネクタでストラップ部分とコネクター部分(カメラやレンズに取り付ける部分)が切り離せる事。肩当てがネオプレーン製で伸縮することで重量感を緩和して重い物をぶら下げても首や肩への負担が軽減される事。 長玉とカメラの両方から長いストラップがぶら下がってると何かと邪魔なのでカメラ側は切り離して短くしておけば邪魔にならずに済むので都合が良い。(↑の写真で1D側は短くなってるのが解る) しかし、元々カメラ用のストラップなのでロクヨンの重量に耐えきれるかまだ不安なのでレンズ側には使用せず、カメラ側は普段は短くした状態でストラップ自体はカメラバックに入れて持ち歩いてる。そのうちレンズに試してみようと思う。 |