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レタッチ考 1D編
2002年2月26日 ちゃぼ | 個別ページ
以前、レタッチについて書きましたが、その後、いろんな情報を得て最近では以前の方法とは全く違ったレタッチをしてます。今回、私なりの1D用のレタッチ法が固まりましたのでそれについて書いてみます。
まず今回のレタッチ法は下記の書籍等によって紹介されたものを自分なりに組み立てたものです。
主な方法は「デジタルカメラの完璧カラーマッチング」を参考にしました。
あとは微妙な設定値の調整をやったくらいです。
では、Photoshopのアクションを紹介します。これも上記の本に載ってるのとほぼ同じですけど。r(^^;;
(1) トーンカーブアクション
撮影した画像がアンダーやオーバーだった際に適正露出に調整できる様に-1/3EV~+2/3EVの三段階のトーンカーブを作りました。RAWで保存すると後でデジタル補正が出来ますがJPEG保存だとレタッチ時にトーンカーブで行ってます。
(2) 1D用アクション
ここには三種類(a~c)の自動補正アクションとその中身を分割して登録したアクション(d~e)を並べてます。
fはWeb用に作成した、縮小した際にシャープが甘くなるのを補正するためのアクションです。
自動補正の内容を簡単に紹介します。
1.RGB→Lab に変換
2.Lチャンネルを選択し、アンシャープマスクを適用
3.続いてbチャンネルに出ているノイズを「明るさの中間値」で除去
4.Lab→RGBへ変換
ここまでがシャープネス処理とノイズ低減のアクションです。
eも同じ内容です。
続いてトーン調整と色相・彩度の調整になります。
5.トーンカーブ
ここではカラーチャートを撮影して作ったトーンバランスを補正するトーン カーブを読み込み、バランスを調整します。(色かぶり補正)
6.色相・彩度 (2回)
トーンバランスが整ったらやはりカラーチャート撮影から得た色相の転び を補正し、彩度、明度を適正に補正します。6色ずつ2回、計12色に付い て補正を掛けて0~360度全ての色相を適正に合わせてます。色相の目 標値はカラーマッチングの本に載ってた値を参考にしてます。
※この本ではリバーサルフィルムの値を参考に制作されてます。
7.色相・彩度 (3回目)
ここは6番までのアクションを行ってもまだ彩度不足と感じる場合に、
RGB全体の彩度を上げるために新たに加えました。
dは上記5~7の内容と同じです。
これでレタッチは終了です。
後はトリミングしてWeb掲示ように縮小します。で、結果、甘いならfのアクションでRGB全体にアンシャープマスクを掛けます。
カラーチャートを撮影してレタッチしてみました。違いが解りますかねぇ。
ノーレタッチ
ホワイトバランス:AWB
照明:室内蛍光灯
自動補正#1(a)
最終的にこれを使ってます。
ほぼ見た目に近づける様にしました。
1Dは赤はド派手。緑~黄緑色が黄色に転び、青は明度が高すぎる傾向がありますのでその辺を調整してます。
自動補正#2(b)
これは少しマゼンダとグリーンを強調してます。黄色が緑色にやや転んでます。
植物の葉っぱが#1より鮮やかに出ます。
自動補正#3(c)
こちらは赤の彩度を極端に下げて緑をより緑になるようにしてます。
全体的に派手目な設定。
では次は実際に鳥さんにモデルになってもらいます。
ノーレタッチ画像です。
#1を適用した画像です。
縮小してるから解りにくいですね。顔部分の等倍で比較します。
ノーレタッチ
レタッチ
もう少しシャープネスが欲しいですね。
アクションではアンシャープマスクの所で一旦停止してパラメータの設定を弄れる様にしてますので画像に依って設定値を変更できます。
如何でしたでしょうか。これで完成というわけではなくさらに試行錯誤を続けて、デジタル一眼レフの画像を少しでも銀塩に近づける様に努力してみたいと思ってます。
- ・デジタルカメラの完璧カラーマッチング グラフィック社刊
- デジカメマガジンやEOSD30 完全ガイドなどで紹介されているレタッチ法を紹介したムック本です。
- ・基礎から極めるプロのためのデジタルフォト 玄光社
- Photoshop6のテクニックなどを紹介されたムック本
- ・デジタルカメラマガジン 2002年2月号
- 特集記事の「デジタル一眼レフ徹底検証」の中の「傾向と対策」は勉強になります。
- ・カラーチャート
- 最初に紹介した本に載ってるカラーチャートと同じ物を作ってます。
主な方法は「デジタルカメラの完璧カラーマッチング」を参考にしました。
あとは微妙な設定値の調整をやったくらいです。
では、Photoshopのアクションを紹介します。これも上記の本に載ってるのとほぼ同じですけど。r(^^;;
(1) トーンカーブアクション
撮影した画像がアンダーやオーバーだった際に適正露出に調整できる様に-1/3EV~+2/3EVの三段階のトーンカーブを作りました。RAWで保存すると後でデジタル補正が出来ますがJPEG保存だとレタッチ時にトーンカーブで行ってます。
(2) 1D用アクション
ここには三種類(a~c)の自動補正アクションとその中身を分割して登録したアクション(d~e)を並べてます。
fはWeb用に作成した、縮小した際にシャープが甘くなるのを補正するためのアクションです。
自動補正の内容を簡単に紹介します。
1.RGB→Lab に変換
2.Lチャンネルを選択し、アンシャープマスクを適用
3.続いてbチャンネルに出ているノイズを「明るさの中間値」で除去
4.Lab→RGBへ変換
ここまでがシャープネス処理とノイズ低減のアクションです。
eも同じ内容です。
続いてトーン調整と色相・彩度の調整になります。
5.トーンカーブ
ここではカラーチャートを撮影して作ったトーンバランスを補正するトーン カーブを読み込み、バランスを調整します。(色かぶり補正)
6.色相・彩度 (2回)
トーンバランスが整ったらやはりカラーチャート撮影から得た色相の転び を補正し、彩度、明度を適正に補正します。6色ずつ2回、計12色に付い て補正を掛けて0~360度全ての色相を適正に合わせてます。色相の目 標値はカラーマッチングの本に載ってた値を参考にしてます。
※この本ではリバーサルフィルムの値を参考に制作されてます。
7.色相・彩度 (3回目)
ここは6番までのアクションを行ってもまだ彩度不足と感じる場合に、
RGB全体の彩度を上げるために新たに加えました。
dは上記5~7の内容と同じです。
これでレタッチは終了です。
後はトリミングしてWeb掲示ように縮小します。で、結果、甘いならfのアクションでRGB全体にアンシャープマスクを掛けます。
カラーチャートを撮影してレタッチしてみました。違いが解りますかねぇ。
ノーレタッチ
ホワイトバランス:AWB
照明:室内蛍光灯
自動補正#1(a)
最終的にこれを使ってます。
ほぼ見た目に近づける様にしました。
1Dは赤はド派手。緑~黄緑色が黄色に転び、青は明度が高すぎる傾向がありますのでその辺を調整してます。
自動補正#2(b)
これは少しマゼンダとグリーンを強調してます。黄色が緑色にやや転んでます。
植物の葉っぱが#1より鮮やかに出ます。
自動補正#3(c)
こちらは赤の彩度を極端に下げて緑をより緑になるようにしてます。
全体的に派手目な設定。
では次は実際に鳥さんにモデルになってもらいます。
ノーレタッチ画像です。
#1を適用した画像です。
縮小してるから解りにくいですね。顔部分の等倍で比較します。
ノーレタッチ
レタッチ
もう少しシャープネスが欲しいですね。
アクションではアンシャープマスクの所で一旦停止してパラメータの設定を弄れる様にしてますので画像に依って設定値を変更できます。
如何でしたでしょうか。これで完成というわけではなくさらに試行錯誤を続けて、デジタル一眼レフの画像を少しでも銀塩に近づける様に努力してみたいと思ってます。
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